新しいものを作っている組織(例えば大学の研究室や研究開発部門)では、アイデアが複雑に流通していると考えます。全く関係の無い経緯から出たアイデア同士が組み合わさって新しいアイデアとなったり、誰かがボツにしたアイデアが、知らず知らずのうちに他の誰かのアイデアに組み込まれたりすることがあります。個人・チーム内で効果的に完成形になっていないアイデア(アイデア断片)を最大限に活用するために、これを表出化、流れを可視化し,流通させる方法について研究を行っています。
使われなかった文章断片を収集し活用するエディタ
文章作成時において最終成果物には組み込まれなかった 単語、文などの文章断片を収集しておき、別の文書作成活動での構想・構成時に有効活用できるようにする文章エディタです。詳細はこちら。
実施者:生田(サイボウズ・ラボ)、高島、西本(JAIST)
継続的な資料作成における過去の断片の再活用行動の分析
効率的かつ効果的に資料作成を進めるために、自分が過去に作成した資料の一部(断片)を再活用することがしばしば行われます。この研究では、 資料作成において、どのような断片が、どのような目的、タイミングで再活用されるか基礎的な調査を行いました。著者チームの1人である生田氏が開発している資料作成プラットフォームKnowledge ComposTerを用いて、資料作成プロセスを観察し分析を行いました。詳細はこちら。
実施者:佐藤(JAIST)、濵口(JAIST)、高島、生田(サイボウズ・ラボ)